伊藤豊のサッカー漬けの人生!!

ジュニアのサッカークラブのコーチをしています。みんなにもっとサッカーのこと好きになってほしいと思ってゆる~く、そしてわかりやすくお伝えしていきます。

【小学生のサッカー練習!】正しい熱中症対策方法って?②

熱中症を防ぐためには、気温の高さ・湿度に気を付けなければいけないことも近年判明しました。
「外の気温が高いと熱中症になる」と思う方が多いですよね。
しかし、気温が高くなくても湿度次第では熱中症に陥ってしまうのです。
今回の記事では、前回の記事に引き続き、サッカー中の正しい熱中症対策について伊藤豊が解説していきましょう。


■湿度による熱中症って?

熱中症は、気温が高いだけでなく、湿度が高くても発生するものです。
熱中症予防の指標に「Wet Bulb Globe Temperature(WBGT)」と呼ばれるものがあり、日本語では、湿球黒球温度と呼ばれています。
WBGT計は、気温や湿度などを測ることができるため、僕のクラブチームでも1台所有しています。
サッカーの練習を行う前にWBGT計で熱中症になりやすい日かどうかを予測することができ、大変便利です。
猛暑日には、1番暑い時間帯を避けて練習をする必要があります。
早朝・夕方と練習時間を分けることで、熱中症を防ぐことができますよ。
また、夏場でなく気温が高くない日にも熱中症になる可能性もあります。
湿度が高い日は汗が蒸発しにくいため、体温が上がって熱中症になりやすいです。
そのため、夏場でなくても運動をする際にはWBGT計を使用することが大切でしょう。


■夏場のトレーニング時間や方法を見直そう

夏のトレーニングでは、熱い時間を避けて朝・夕に時間を分けた上で、水分補給をしながら練習を行う必要があります。
中には、へばるまでトレーニングを続けるコーチもいますが、それでは熱中症になる子供がいなくなりません。
涼しく湿度が低い時であれば集中して練習を行うのも良いですが、夏場にはトレーニング方法や時間を見直すことが大切ですよ。


■継続して予防することが重要

熱中症による緊急搬送が近年増加しています。
2010年に5万人を超えて以来増加傾向にあり、2018年には9万5千人を超えました。
2019年には、7万千人と約2万4千人減少しましたが、継続して皆で予防していかなければまた熱中症による死亡事故は増えてしまうでしょう。


熱中症を防ぐためには、
・責任者がWBGT計を持ってトレーニング時間などを管理すること
・個人個人体調管理を行うこと
・無理な運動を強いないこと
・水分補給をしっかりすること
などが大切です。

 

気温が高くなくても、湿度が高い場合には熱中症になる可能性があります。
そのため、クラブチームのコーチはWBGT計を所持して、その日の湿度や気温などをしっかり把握してトレーニング時間を考えなければいけません。