伊藤豊のサッカー漬けの人生!!

ジュニアのサッカークラブのコーチをしています。みんなにもっとサッカーのこと好きになってほしいと思ってゆる~く、そしてわかりやすくお伝えしていきます。

サッカーに必要な「早さ」を考える

サッカーの試合では、スピードが求められる場面もあります。
走るのが速い、パスのスピードが速いことも重要ではありますが、サッカーはスピードだけで上手くなれるとは限りません。
もちろん、速いことはいいことではありますが、だからと言って足が遅い子はサッカーが上達しないというわけでもないのです。
サッカーの上達の決め手は、「速さ」だけではなく「早さ」も重要になってきます。
今回は伊藤豊が、サッカーに必要な「早さ」について紹介していきましょう。
 

■「早さ」の意味
 
サッカーに必要な「早さ」には、「相手よりも先に」という意味が込められています。
サッカーは、タイムを競う競技などとは違い、相手チームと対戦をして勝敗が決まります。
相手からボールを奪って、シュートを決めなければ得点を得ることはできませんよね。
つまり、相手よりも先ボールに触ったりパスを出したり、先に動くことが重要なのです。
相手より先に行動するという意識を持つだけで、積極的で前向きなプレーを行うことができるでしょう。
どんなに走るのが速くても、相手よりも先に動くことができなければ受け身のプレーになってしまい、相手チームの背中を負う内容の試合しかできません。
初心者の場合は、どうしても受け身のプレーになってしまいますが、「相手よりも先に」と指導することで、初心者からレベルアップすることができます。
 

■言葉の選び方で子供も変わる?
 
「速さ」と「早さ」のように言葉の選び方、伝え方によって受け止め方は全く違ったものになります。
サッカーに試合においても、最初にコイントスをしてコートを選びます。
この時ほとんどの審判がキャプテンに、「どっちのコートに攻める?」と聞いてきます。
日本のサッカーチームの多くは、攻撃の練習を重点的に行っています。
守備の練習をしないわけではありませんが、個人の能力に任せてしまうケースが多いのが現状です。
海外のチームから見ても、日本のサッカーチームには守備の文化がないと思われているのも確かです。
試合で勝つためには、攻撃することが必要ですが、相手チームに点を入れられないようにすることも大切です。
ジュニアの時代から、「どっちのコートに攻める?」というのが当たり前になっていることで、攻撃の練習に力を入れて守備の練習が後回しになってしまているのかも知れません。
これが、「どっちのコートを守る?」という言葉だったならば、日本のサッカーには守備の文化が強かったのかもしれないと伊藤豊は思っています。